住宅密集地に「ゾーン30」 岡谷市実証実験

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ハンプなどを設置し安全対策効果の実証実験を行っている西堀新道

岡谷市は4日、車の最高速度を時速30キロに規制する区域「ゾーン30」で、安全対策の効果を実証する実験を始めた。西堀新道(市道西堀通り線)の西堀保育園前に、段差(ハンプ)と車道狭窄(ポール)の二つのハード対策を導入。今後設置するビデオカメラで交通状況を記録し、速度抑制や交通量減少の効果を調べる。

同区域は東西が横河川右岸―市道中道町線、南北が県道岡谷下諏訪線―県道下諏訪辰野線の内側にあり、西堀、小井川、小口、上浜の4区にまたがる住宅密集地。市は同区域を「生活道路交通安全対策実施計画区域」とし、子どもや高齢者ら歩行者の交通事故抑制を高める目的で、道路環境整備に取り組んでいる。

実験の実施場所は、幹線道路への抜け道に利用する車や近くの大型商業施設へ向かう車などで交通量が多く、必要量のデータが得られる箇所として西堀新道を選定。幅6メートル(車道4、路肩2)の道に、幅4メートル、長さ8メートルのゴム製ハンプを設置した。凸部の高さ10センチで最大傾斜8度。ハンプを挟むようにポール8本を置き、車が通行できる部分を狭めた。実験期間は27日まで。

カメラは2台設置する。映像記録を基に、ハンプ設置箇所を通過する際の所要時間から速度を算出するほか、強引なすれ違いなどの危険運転の量も調べる。このほか、ハンプ設置に伴い発生する騒音や振動の計測、設置前後のドライバーの意識変化を把握する住民アンケート調査を行う。

対策効果は実験やアンケート調査のデータなどを総合して検証し、来年2月の市生活道路安全対策連絡会議で結果を示す。年度内に、2022~23年度に整備する具体的な対策案をまとめる。

市は「死傷事故ゼロは(行政の)道路管理だけでは限界がある」と指摘。物理的な障害物を設けて視覚に訴えることで低速度運転が必要な危険道路と知ってもらい、「運転者の意識変化」を期待する。

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