大祭支える技術伝承 上社奉献会がしめ縄奉献

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諏訪大社に奉献するしめ縄作りに励む上社注連縄奉献会の氏子たち

諏訪大社上社注連縄奉献会(小池幸夫会長)は5日、新しいしめ縄6本を作り、上社に奉献した。地元の諏訪市神宮寺、茅野市高部、同安国寺小町屋の氏子約120人が参加して大小のしめ縄をより上げ、本宮(諏訪市中洲)と前宮(茅野市宮川)の鳥居などに取り付けた。来春の諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)で用いる元綱と同じ作り方のため、氏子たちは綱打ちに向けて経験を積もうと、熱心に取り組んだ。

毎年12月の1週目の日曜に行っている恒例の作業で御柱年の1992年に始まった。作業は大祭を支える技術の伝承の場にもなっている。来年の御柱祭に向けた元綱作りの参考にしようと、他地区の氏子が見学する姿も見られた。

諏訪市中洲の上社本宮駐車場で作業。6本のうち、最も長い前宮正面の大鳥居に奉献したしめ縄は長さ22メートル、太さ約25センチ。玉縄135本を三つに分けて束ね、より合わせる独自の器具を使って作り上げた。

例年だと「よいさ、よいさ」の勇ましい掛け声が響くが、昨年に続きマスク姿で声も抑え気味。それでも「少しずつ以前の形に戻していかないと」(小池会長)と2年ぶりにおでんを振る舞った。

作業を見学した茅野市宮川茅野の名取新悟さん(50)は「さすがに手際がいい。綱の作り方を体で覚えているかのようだ。コロナ禍での御柱祭の準備となる今回は、いつも以上に円滑な作業が大事になる」と注意深く見詰めていた。

完成したしめ縄は順次、鳥居や社に取り付けて新年を迎える準備を整えた。小池会長(73)=茅野市高部=は「来年はいよいよ御柱年。否が応でも力が入る。今年のしめ縄も素晴らしく諏訪大社を参拝される多くの人に見られても恥ずかしくない仕上がりとなった」と話していた。

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