飯島町 取水量減の中川村に水道用水供給へ

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飯島町に加え、中川村への給水を予定する樽ケ沢浄水場

飯島町は6日、来年度から隣接する中川村片桐へ水道用水を供給するため、町議会12月定例会に供給条例案など関連2議案を提出した。定例会最終日の16日に可決されれば、県へ事業認可を申請する。村は主な水源として深井戸を用いるが、近年、地下水位の低下で取水量が減少。町は水道供給に余裕があることから、村の要請を受け連携する方針を決めた。

町によると、市町村が単独で供給事業の認可を取得し、他自治体に常時給水すれば県下初となる。一日の最大給水量は1100立方メートルとし、供給料金は施設の維持管理や想定水量で案分するが、両町村の水道料金は現状を維持する見通し。

町は町内を流れる与田切川で取水する「樽ケ沢浄水場」から、大半の世帯に給水している。一日当たりの最大配水能力5700立方メートルに対し、平均需要量は3200立方メートル。最大でも4200立方メートルで、1500立方メートルの余剰がある。
 
一方、中川村では渇水時などに水道の水量不足が発生。2002年度からは夏場や年末年始を中心に飯島町から緊急的な供給を受けており、昨年度は54日間で計6439立方メートルに上った。

両町村は16年度から事務レベルで給水に向けた協議を進め、19年度に村から町へ正式に申し入れがあった。先月までにそれぞれの上下水道運営審議会で了承され、議会にも報告してきた。
 
飯島町の水道事業は築40年以上が経過した浄水場など、施設の老朽化や給水人口の減少が課題。町建設水道課は「新たな給水先の確保は収益増にもつながり、今後の投資費用や維持管理経費の削減など、相互のメリットも考えられる」としている。

中川村は当面、片桐地区の一部約300世帯で1日最大400立方メートルの給水を受ける見込みで、既存の水源も併用しながら最終的には約900世帯2500人が暮らす同地区全体に拡大する考え。村建設環境課は「安定的な水量確保により、住民の不安も解消できる」としている。

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