尖石縄文文化賞に大竹さん 黒曜石採掘研究

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茅野市は28日、同市出身の考古学者、宮坂英弌(ふさかず)氏の業績を記念して設けた「尖石縄文文化賞」の今年度受賞者に、小県郡長和町教育委員会教育課課長補佐で学芸員の大竹幸恵さん(56)が決まった、と発表した。縄文人の黒曜石採掘の実態に迫る研究が評価された。

同賞選考委員会(小林達雄委員長)によると、同町の星糞峠黒曜石原産地で縄文人が採掘した跡を発掘し、初めて黒曜石の具体的な採掘方法などを研究。縄文時代の生活に欠かせない自然資源として、採掘作業をする様子を調査している。

大竹さんは取材に「宮坂先生と尖石は憧れで、先生のように一つの遺跡に生涯を懸ける覚悟。これからも賞を励みに頑張りたい」と喜んだ。これまでの調査から、縄文人の黒曜石採掘作業について「力を合わせて一生懸命採掘している。時代を重ねて繰り返し掘り返しており、土砂崩れ防止の木の柵も見つかっている」と話した。

大竹さんは茨城県つくば市出身。明治大学大学院博士前期課程修了。在学中の1986年に「茅野市史・上巻」の「先土器時代の茅野」の執筆を担当し、市内の黒曜石産出の状況などから当時の生産と流通を考察している。

同日、受賞者発表に先立ち、同賞選考委員会が柳平千代一市長に受賞者の答申をした。柳平市長は「長和町との連携が深まり、圏域として縄文文化を世界に発信する機会なるとうれしい」と話した。

授賞式は11月3日午前10時30分から、市尖石縄文考古館で開く。

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