2021年12月10日付

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よく「お金に色はない」といわれる。一生懸命働いて得た給料でも臨時収入でも財布の中に入れば同じ。何かの支払いのときにそれを意識することはない▼国会では18歳以下に10万円相当を給付する政府の新型コロナウイルス経済対策をめぐる論戦が行われている。焦点は10万円のうち、5万円分を使途を限定したクーポンで給付することの是非。クーポン配布にかかる多額の経費に批判が出ている▼政府がクーポンでの給付にこだわるのは、現金で給付した場合、必ずしも子育てに使われなかったり、貯蓄に回ってしまったりして十分な政策効果を得られないのではないかという懸念があるためだ▼子育て世帯の立場からすれば生活全般がいわば子育てと一体である。おむつ代やミルク代、学用品代だけではない。食費、電気代、水道料金等々│どれも不可分だと思っている。将来の教育費のことを考えると多少でも貯蓄しておきたいと思うのは偽らざる気持ちである。それで余裕ができればどこかで少しぜいたくをしてみようという心境になるかもしれない。子育てにかかるお金に色はないのである。子育て支援と言うのならそこをあまり突き詰めても意味がないように思える▼クーポン配布の経費も税金であり、庶民から見れば途方もない金額である。政府は自治体が全額現金給付も選択できるよう調整するとも伝えられる。ぜひ賢明な判断をお願いする。

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