春の凍霜害でリンゴ深刻 諏訪市内

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凍霜被害を受けたリンゴを配布する諏訪市の生産者ら=同市役所

諏訪市内のリンゴ園で春先に凍霜害があり、特産のリンゴが深刻な被害を受けた。市内のリンゴ栽培農家27軒でつくる市果樹組合によると、収穫量が例年の半分から3分の1に減り、今年50回の節目を迎えた「くだもの展示品評会」が初めて中止に追い込まれた。同組合は9日、わずかに結実したリンゴ(ふじ)約600個を市役所1階ロビーで無料配布し、気候変動が農業生産に与える影響や被害状況に理解を求めた。

諏訪市内の果樹園面積は1455アールで、小和田地区に約80%が集中している。同組合によると、氷点下2度を下回る日が4月10日以降に3、4回あった。春先の気温上昇で発芽が2週間早まり、開花時期と重なったこともあって、めしべが凍結して被害が甚大化。リンゴの結実が少ない上に、その後の高温で日焼けや着色・形状不良も出た。

例年は品評会の後に販売するが今年は断念。ただ、生産管理で「味は変わらずおいしい」ため、市民に配ることにした。9日は午前9時から市民が行列を作り、生産者4人が2個ずつテーブルの上に置いて持ち帰ってもらった。昼前に用意した600個(約160キロ)がなくなった。

同組合の宮阪壽久組合長(76)は「大勢の方に来てもらい喜んでもらえてうれしかった。諏訪のリンゴをPRできたと思う。市内でこんなに大きな被害は初めて。果樹農家がこれからも頑張っていくためにも応援してほしい」と訴えた。リンゴをもらった同市大手の50代女性は「被害を初めて知りました。形がいびつでも家族4人でいただきます」と話していた。

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