中尾座で「孝行猿」熱演 長谷小3年生

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中尾座の舞台で「孝行猿」の劇を熱演する児童たち

伊那市長谷小学校の3年生10人が11日、地域に伝わる民話「孝行猿」の劇を同市長谷伝統文化等保存伝習施設中尾座で上演した。児童の家族や祖父母、地域の人たちが大勢来場。親への感謝の気持ちと思いやりの心の大切さを伝える児童たちの熱演に、場内は拍手に包まれた。

「孝行猿」は、山で母猿を仕留めて家に持ち帰った猟師勘助が、母猿を助けようと夜中に現れた3匹の子猿の姿に心を打たれ、深く後悔して母猿を手厚く葬った―という物語。同校では毎年秋に孝行猿集会を開き、3年生が劇を上演している。今年の集会は新型コロナ対策で入場人数を制限したため、「おじいちゃん、おばあちゃん、地域の人たちにも見てもらいたい」という子どもたちの願いをかなえようと再演が決まった。

「この劇で、命の大切さと家族の大切さを感じてもらえたらうれしい」と児童たち。母猿とナレーションを担当した児童(9)は「2回目の劇だけど、1回目と同じように全力で頑張りたい」と舞台に臨んだ。

登場人物や子猿、母猿の気持ちが伝わる熱演で、見どころではたくさんのおひねりが飛んだ。担任の小山実央教諭は「音楽が好きな子どもたちで、演奏や歌やダンスが入ったミュージカルのような劇ができた。一人ひとりが一生懸命取り組んだ」と出来栄えに満足そうだった。

児童たちは1学期の「長谷探検」で中尾座を見学し、ここで劇をやりたいと夢を描いていたという。熱演を鑑賞した信州伊那中尾歌舞伎後援会の松田泰俊会長は「感動した。中尾座の舞台も喜んでいると思う」と褒め、3年生全員に花束を贈った。

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