持続可能な財産区有林 茅野市でシンポジウム

LINEで送る
Pocket

財産区有林の役割について考えたシンポジウム

茅野市のNPO法人調和の響きエコツーリズムネットワークは12日、「新時代における財産区有林の役割」をテーマにしたシンポジウムを同市のゆいわーく茅野で開いた。約30人が参加。同法人が10月に実施したワークショップの報告などを通して財産区有林の役割や活用面の課題を考えた。財産区有林の管理を持続可能にするためには「山に関心を持ってもらうことが大事」などの意見が聞かれた。

シンポジウムは同法人が10月に3回開いたワークショップのまとめの会に位置付けた。ワークショップの報告関連では5人が発言。財産区役員を歴任した経験のある朝倉敏喜さんは「森林整備を切り口に防災の観点でみんなで考える機会をつくれれば」と話した。

外山財産区委員長の柿澤敏弘さんは、財産区議員が仕事を持つ傍らで間伐など十分な作業をするのは難しいと課題を語った。信州大学名誉教授の小池正雄さんは、財産区の山の多くはカラマツ林で、木材として利用可能になる年数までもう一歩│などと指摘した。

ワークショップ報告に先立ち、東京農工大学名誉教授で 林業経済研究所長の土屋俊幸さんがオンラインで基調講演。持続可能な森林の利用と保護を図る「森林認証制度」などに触れ、地域ごと多様性のある財産区有林の管理の在り方などについて語った。

市によると、特別地方公共団体に位置付けられる財産区は市内に48団体あり、全体の面積は7700ヘクタールを超える。同法人の近藤日佐子理事長は「シンポジウムで突っ込んだ話ができてよかった。今後はNPO法人や行政が関わりながら、財産区有林を持続可能な形にもっていかないといけないのではないか」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP