茅野市塚原の「永明中校庭遺跡」で現地説明会

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出土した土器片などをのぞき込んだり写真撮影して興味深く見学する参加者=茅野市塚原の永明中学校校庭遺跡

茅野市教育委員会は12日、発掘調査を今月で終える同市塚原の「永明中学校校庭遺跡」で現地説明会を開いた。塚原区民と一般向けの計4回の説明会に合わせて約270人が参加。担当する同教委文化財課職員の説明を受け、周辺で稲作をしていたと考えられる弥生時代後期(3世紀ごろ)の人たちの暮らしぶりに触れた。

発掘調査は永明小中学校の建て替え事業に伴い、4月から永明中の校庭約5000平方メートルで行っている。市内には八ケ岳山麓を中心に縄文時代の遺跡が多く、弥生時代の大規模発掘調査は初めて。校庭遺跡では弥生時代の住居跡が28軒発掘されたほか、平安時代の住居跡9軒や平安時代と推定される掘立柱建物跡2棟が見つかっている。

弥生時代の住居跡から採取した炭化物の分析結果でコメ粒が市内で初めて発見された。同課職員は「稲は暖かな所の植物。稲作は一斉に始まったのではなく、(ここを含む)中部高地に入ってきたのは遅かったと考えられる」と指摘した上で、「少なくとも3世紀にはお米を育て食べていたことが分かった」と説明した。

弥生時代の長方形をした住居跡は長い方の辺が約10メートルと大きいことも指摘。住居跡近くでは川の跡が見つかり、岸周辺から土器片などがまとまって見つかったことも解説した。また、掘り出された装飾品とみられる円筒形のガラス製小玉や、炭化したコメ、平安時代の文字が入った土器などを展示、紹介した。

昔の人の生活ぶりを知りたかったと参加した同市の湯田坂修二さん(80)は「こんな大規模遺跡があることに驚いた」と話した。近くに住み何をしているのか気になっていたという女性(28)は初めて見学し「こんなに(遺構や遺物が)出ていて、ここに昔から人が住んでいたんだと考えさせられた」と語った。

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