育てた米でパンや菓子 伊那小と上農高共同で

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育てた米で作ったパンや菓子を販売する伊那小の児童ら=ベルシャイン伊那店

伊那市伊那小学校6年生と上伊那農業高校(南箕輪村)の生徒が米を使ったパンや菓子を共同で考案し、14日、市内のベルシャイン伊那店と市役所で販売した。大切に育ててきた米を「大勢の人に味わってもらいたい」との思いで児童が考えたレシピを基に、高校生が手作り。会場には何度も試作を重ねて完成にこぎ着けた商品が並び、買い物客でにぎわった。

6年春組の児童37人の米作りは今年で3年目となり、失敗の経験を生かしながら、無農薬の米を丹精込めて栽培。多くの人に届けたいと願う児童の思いを酌み、交流してきた同高アグリデザイン科フードコースの生徒が”商品化”を持ち掛けた。子どもたちは試行錯誤して試作に取り組み、2度にわたる校内販売へ。10月の参観日に合わせた販売のアンケートでは、商品に対する厳しい意見が数多く寄せられたという。

児童たちは諦めることなく、米粉パンの専門店や高校生のアドバイスを受け、商品を改良。ふっくらと軟らかなパンにするため、表面を霧吹きで湿らせたり焼き時間を見直したり。せんべいについては、ごま油とフライパンを使って焼くなどし、風味と食感を追求。本番に向けて、前日には同コースの3年生18人がレシピを再現し、1日がかりで調理した。

出来上がったのはパンやクッキー、せんべいなど9種類で、およそ各100袋。ベルシャイン伊那店では、児童、生徒が自信作をテーブルに並べ、「米粉を使ってます。お薦めですよ」と買い物客にアピール。これまでの活動や思いをまとめたパンフレットも配布した。開店と同時に多くの人が詰め掛け、15分で売り切れる人気商品もあった。

伊那小の児童(12)は「育てたお米の良さを全面に出せたと思う。食べて喜んでもらえたらうれしい」、別の児童(12)は「ようやく自信の持てる菓子ができた。高校生の協力があったから、ここまでたどり着けた」と周囲の支えに感謝した。

製品作りを提案した上伊那農業高の生徒(18)は「こだわりや思いの詰まったレシピを再現できるように努めた。少しでも力になれれば」と話していた。

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