2021年12月22日付

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長期化する新型コロナウイルスの流行や、予測が難しく激甚化する大雨災害。今年もさまざまな出来事があった。年の暮れを迎え、来年は穏やかな年になってほしいと願う▼個人的に驚いたニュースの一つに、取材で回っているエリアで発行していた他の地元紙が8月末でこのエリアでの新聞発行を休刊したことが挙げられる。エリア内の新聞発行では50年の歴史を重ねていたという。地域に親しまれていたであろう媒体の幕切れは、同業他社のこととはいえ、やはり寂しさを覚える▼同じ地域紙として取材で顔を合わせることが多かった。新聞社のカラーもあるだろうが、取材対象が同じでも、それぞれの記者の視点や疑問点は当然異なる。複数の記者がいることで質問も厚みを増してくる。そして時には仕事上の失敗談を共有してきた▼他の一般紙を含め各紙を見比べてみて、自分の記事や写真について反省することはしばしばある。記事の切り口が異なることは、読者に多面的な見方を提供することにつながる▼地域の新聞に携わる者として他紙の休刊は人ごととは思えない。新聞を購読する若い世代は減少している。インターネット全盛の時代。確かに速報性などはネットにかなわないが、ニュースを見渡せる一覧性や記録性など紙媒体の良さはあると思っている。紙面を通して地域にどう貢献できるのか。考え続けないといけないと改めて感じる。

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