2021年12月27日付

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着いちゃったよ!本当にあったよ、宇宙が!、ステーションも!―。これまでの宇宙飛行士とは少し異なる自然で軽やかな言葉に、ついに”普通の人”が宇宙に達したという印象を強くした▼実業家の前澤友作さんが、日本人民間宇宙飛行士として初めて国際宇宙ステーションに渡航し、12日間滞在した。報道で計画を知った際は半信半疑だったが、準備や訓練を重ね、やり遂げる力には感服する▼「宇宙でやってほしいこと」を募集。力を入れた途端に握った手を軸に互いが反対方向に回ってしまう腕相撲や、極力水を使わない洗髪など、宇宙での無重力の生活が動画投稿サイトなどで発信されている。専門家ではない表現が、かえって宇宙を身近に感じさせる▼米国の民間会社の宇宙船を使った約半年の宇宙滞在を終え、5月に帰還した宇宙飛行士の野口聡一さんは「宇宙観光ビジネスが一気に加速する」との見方を示した。民間企業の参入が始まった宇宙ビジネスは、2040年までに100兆円規模になるとの試算もある▼上空400キロから地球を眺め「地球を大事にしようと思った」という前澤さん。「国を動かすような偉い方々に宇宙に行っていただきたい。宇宙から地球を見ると、お考えもいろいろ変わられるかもしれませんので」と世界平和への思いを口にした。宇宙を経験する人が増えれば世界の在り方が変わるかもしれない、と思わされた。

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