伊藤千代子の精神後世に

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戦前に社会運動や共産党活動に携わった諏訪市出身の伊藤千代子(1905~29年)をたたえる「顕彰碑」が建立から20年の節目を迎えたのに合わせ、諏訪地方の住民有志でつくる実行委員会は1日、記念の集いを同市南真志野の現地などで開いた。反戦・平和を貫いた千代子をしのび、その精神を若い世代につないでいこうと誓い合った。

顕彰碑の前で伊藤千代子の功績をしのび、平和への誓いを新たにする関係者

顕彰碑の前で伊藤千代子の功績をしのび、平和への誓いを新たにする関係者

伊藤千代子は旧湖南村に生まれ、諏訪高等女学校(現諏訪二葉高校)、東京女子大で学んだ。1928(昭和3)年に共産党に入党。同年3月、共産主義者が弾圧された「三・一五事件」で逮捕、投獄された。その翌年、24歳の若さで亡くなった。

97年に建立された顕彰碑が建つ龍雲寺霊園で、墓前・碑前祭を行った。地元関係者をはじめ、東京や大阪、北海道などから約30人が参加。諏訪高女時代の千代子の恩師で歌人の土屋文明の歌が刻まれた顕彰碑を眺め、足跡を振り返った。

実行委員長を務めた弁護士で同党元衆院議員の木嶋日出夫さん(70)は「千代子さんは命を懸けて戦争に反対し、働く人の暮らしを守るために頑張り抜いた。先輩の戦いの記録を残すだけでなく、若い人たちに伝えていきたい」と話していた。

この後、市内の別会場で講演会を開き、立命館宇治中学・高校(京都府宇治市)教諭の本庄豊さんが、戦前の衆議院議員で、千代子と同時代に活動した山本宣治の研究成果を、現在の政治状況にも触れながら話した。

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