2022年1月10日付

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程よく汗をかき、城跡や石碑に歴史を感じながら山歩きを1時間ほど。たどり着いた山頂はよく整備されていて文字通り360度のパノラマビュー。諏訪や伊那、松本の平のほか、アルプス、八ケ岳、御嶽山の山々などがぐるりと遠くまで見渡せる。抜群の眺望と爽快感を手軽に得られた喜びと驚きが印象に残っている▼辰野町と塩尻市の境にある標高1305メートルの霧訪山。県山岳総合センターの「信州の里山総選挙(冬山編)」で、1位に選ばれた。知人に誘われるまでその存在も「きりとうやま」の読み方も知らなかったが、登ってみれば人気の理由に納得する▼地元の子どもたちによる手書きの看板や、山頂近くに備えられたやかん、鉄板、落書き帳―。里山に登ると、地元の人の息遣いみたいなものが感じられる。草刈りや倒木の処理など手も入り、アルプスなどとはまた違った、先人から受け継がれてきた”おらほの山”への愛情が伝わってくる▼親しみやすい手描きの地図が人気の登山ガイドブックで、里山も含め県内1075の山々を紹介してきた伊那市の宮坂七郎さん=岡谷市出身=は、本紙の取材に「地域の歴史や文化をより深く知ることができる」と身近な里山の魅力を伝えている▼休日などふと気が向いた時に、気軽に近くの里山に登ることができるのも信州ならでは。地域を知るためにも、今年は里山にもっと目と足を向けてみようか。

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