憩いのビオトープ造成 伊那北小のプロジェクト

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伊那市の伊那北小学校で2日、校舎南側の敷地内の一角にビオトープ(生物生息空間)をつくる作業が始まった。学校を広く開放し、生き物と触れ合いながら、児童や地域住民との憩いの場になるように―との思いから始まったプロジェクト。学校やPTA、地域住民の3者が連携する「地域の水辺づくり協議会」が作業にあたる。計4回の活動を通して、11月下旬までに完成させる予定だ。

同校によると、ビオトープ造成予定地そばの生物観察用の池が老朽化。学校側が池を改修する意向を示したところ、PTA会長の前田淳之さん(39)から、大きな池を作り憩いの場にできないか―との提案があったという。金銭面がネックだったが、市協働のまちづくり交付金を受けることで解消。作業に着手した。

造成予定地は園芸用の畑。川幅1・5メートル、長さ10メートルの人工的な川をつくり下流部に4メートル四方の池を整備する計画。ポンプで水道水を循環させ、流れが絶えないようにさせる。水中植物を植えて水生昆虫などが生息しやすいような環境を整える。古い観察用の池を補修し、生息するヤゴなどがビオトープに移り住むようになることも期待。珍しいチョウの生息場所も整備する。

一方で、住民がビオトープに行き来しやすいように、校内外を結ぶ通路を開設。手作りベンチを設置するなどして、憩いの場になるように仕立てる予定だ。

この日の作業には、児童を含め、協議会メンバーら約20人が参加。ビオトープ用に事前に掘っておいた穴に防水シートをかぶせて、土で埋める作業などを行った。

同協議会の春日省吾会長(70)は「理科の授業でビオトープを活用するときに、(その場にいる)地域住民が先生の補助をするのも面白いかも」。前田PTA会長は「付近は水辺環境があまりないので、水流のある場所は注目されると思う。皆さんが自然に集まって交流し、地域の絆が深まれば」と期待。作業に加わった同校6年の前田幸央君(12)は「生き物がいっぱい来るのが楽しみ。地域の人とも交流できたら良いな」と笑顔を浮かべた。

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