神仏たたえる諏方講之式 音階付け復元 仏法紹隆寺

LINEで送る
Pocket

150年前に唱えられていたとされる「諏訪講之式」を復元し、初披露する岩﨑住職

諏訪市四賀の仏法紹隆寺の岩﨑宥全住職(43)は、諏訪大明神をたたえるためにかつて唱えられていたとされる講式「諏方講之式(すわこうのしき)」に音階を付けて復元し、10日、諏訪大明神本地普賢菩薩新年大祈祷(きとう)を同寺で開いて初披露した。約150年前に途絶えた節が再び諏訪地域に響きわたり、岩﨑住職は「感慨深い」と感無量の様子で語った。

講式は神仏習合の時代に各地に存在し、神仏をたたえる役割を果たしていたという。お経とは異なって日本語で書かれており、音階を付けて独特の節回しで読む。今秋に予定している「諏訪神仏習合プロジェクト」の副会長でもある岩﨑住職が「かつてはお坊さんが神様を褒めたたえ、神様もお坊さんが唱える講式を耳にしていた当時の風景を、プロジェクトに合わせてお唱えしたい」と思い立ったことがきっかけとなった。

諏訪市博物館の元学芸員、嶋田彩乃さんが書き下し文にした漢文に、岩﨑住職が和歌山県の高野山の寺院で唱えられる講式を参考にして音階を付けた諏方講之式。大祈祷には檀家(だんか)など約50人が訪れた。例年はお経を読むが、今年は岩﨑住職が独特の節回しを利かせた力強い声で講式を披露。約20分間唱え続け、終りには声がかれたほどだった。

参列した同寺総代会の宮澤正隆会長(69)=同市大和=は「150年前のものが再現されて感動し、じいんときた。多くの人に聞いてほしい」と興奮気味。岩﨑住職は「150年前に当たり前に唱えられていたものでこうしてお勤めでき、自分のやるべきことができた。聞いた人がありがたいと感じてくれれば」と語った。

9月30日には諏訪大社での神仏プロジェクトの奉告祭で唱える。今後は第五讃までの完全復元を目指す。

おすすめ情報

PAGE TOP