2022年1月15日付

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新聞の訃報やおくやみ欄を眺めていると、年齢100歳を超えて亡くなる人の割合が以前に比べて多い気がする。今は80歳と聞いても姿や気持ちが若くて、他人がおじいさん、おばあさんと呼べそうにない▼専門家によると日本の場合、「2007年に生まれた子どもは107歳まで生きる可能性が50%ある」とされ、日本人の平均寿命は「2045年に100歳に到達する」という予測もある▼老化と寿命を研究する医師の今井眞一郎さんは著書「開かれたパンドラの箱」(朝日新聞出版)で長寿命化への備えを、老化の過程で人為的に介入し、加齢に伴う病気のリスクを下げ「健康寿命を『少し』ではなく『大幅に』延ばして最大寿命との差をなくすこと」という。健康を保つ体型は「痩せすぎず肥満でなく小太りがいい」とする▼一方、地球温暖化は確実に進み、100年先の環境が想像できない状況にある。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年公表した報告書は、今後も化石燃料に頼った開発が続けば「今世紀末の気温は3・3~5・7度上昇する」とする。食料が枯渇し、自然災害が増え、人々の生存を脅かす▼子孫のためを思い対応する「7世代先を考えよ」というアメリカ先住民の言葉もあるように、2007年に生まれ、今14、15歳の中学生が100歳を超える頃にも穏やかに生きられる環境を残す想像と対応がいる。

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