木やり日本一コンクール 感染拡大受け中止

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木やり日本一コンクール上社の部の様子=2016年1月、茅野市

長野日報社(諏訪市高島)とエルシーブイ(同市四賀)は14日、木やりの技量を競い、文化の伝承を図る「第12回木やり日本一コンクール」の中止を決めた。新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、参加者の健康と安全を最優先に考え、御柱祭や医療提供体制への影響を避けるべきと判断した。コンクールの中止は初めて。

コンクールは1956(昭和31)年、南信日日新聞社(現長野日報社)の主催で始まった。現在はエルシーブイと共催し、御柱年に上社の部と下社の部に分けて行っている。上位入賞者には順位の付いた「たすき」が授与され、これを着けて御柱祭で木やりを披露することが木やり師の誇りとなっている。

今回は感染防止対策で「映像と音声」の審査方法を導入し、上社の部に116人、下社の部に132人が出場予定だった。エルシーブイのスタジオで15、16、22、23日の4日間に一人ひとりの木やりを収録し、2月10日から映像審査、3月5、6日に決勝審査と表彰式を行うとしていた。

両社は14日に緊急会議を開き、関係者の不安や感染リスクを完全に封じ込めることはできないと判断。中止を決定し、諏訪大社や後援団体、木遣保存会、出演者に連絡した。感染状況が落ち着きイベントが開催できる状況になれば、年内をめどに木やり師に発表の機会を設ける方向で検討している。

佐久秀幸大会長は「感染対策を講じても不安の声が出てきた。御柱祭全体への影響や医療提供体制の逼迫を避ける必要もある。ただ、氏子の心を一つにし、巨大な御柱を動かすのに木やりは欠かせない。練習に励んできた木やり師の皆さんに秋の小宮祭に向けて、晴れ舞台を設けることができれば」と話した。

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