諏訪市観光活性化へ グランドデザイン案発表

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諏訪市がまとめ、発表した「観光グランドデザイン」案。「諏訪市の将来の姿」には市民や民間事業者の声を反映し、さまざまな観光資源と体験が描かれている

諏訪市は17日、観光の活性化に向けた地域の将来像や取り組みを明らかにした「観光グランドデザイン」の案をまとめ、発表した。基本理念を「SUWAらしさがあふれる観光地~自然・伝統文化・人が根付く、オンリーワンの場所へ」とし、地域資源の活用、戦略的プロモーション、官民・広域連携、郷土愛とおもてなしの磨き上げという四つのビジョン(構想)を掲げた。2月15日までパブリックコメント(意見公募)を行い、3月に策定する予定だ。

観光グランドデザイン(GD)の策定は、金子ゆかり市長2期目のマニフェストの一つ。市観光課によると、これまで観光に特化した全市的な計画はなかった。行政や観光事業者に加え、市民や民間事業者とも方向性を共有し、相互連携や各自の取り組みにつなげ、人や投資も呼び込んで活性化を図りたい考え。

GDはA4判26ページ。ビジョンを広く共有するために描いた「諏訪市の将来の姿」には、諏訪湖上での体験や湖周サイクリング、花火、酒蔵巡り、温泉、飲食店、車山や守屋山登山、霧ケ峰周辺でのキャンプやグライダー、諏訪大社や御柱祭などが描かれた。広域連携は近隣市町村に続く「橋」で表現している。

一方、GDの「資料編」では、諏訪市観光の厳しい現状が浮き彫りになっている。2019年の観光客数は622万人で、03年より約140万人減少した。また、観光客の約9割が日帰り客で「通過型の観光地」になっている。さらに、花火大会のある8月は宿泊者が突出して多いが、1、2月を中心に冬季の閑散期の誘客が課題という。

ビジョンの実現に向けては、長期滞在化を目指した市内周遊性の創出や、サイクリングやユニバーサルツーリズムなど新しい観光スタイルへの対応をはじめ、コロナ禍で加速したデジタル化を踏まえた観光DXの推進、諏訪湖イベントひろば(旧東バル跡地)を拠点にしたワーケーションの誘致、観光振興を支える人材の育成などを掲げた。

策定作業は19年に20~30代の若手職員約20人のワークショップからスタート。コロナ禍の観光スタイル変化を見極め、昨年8月と10月、12月に市民や市民団体、観光関係者とワークショップを行い、延べ66人の意見を反映した。GDに期間や数値目標はないが、観光課は「観光資源の棚卸しができた。観光に関わる全ての人が同じ方向を見据えることで、化学反応が起きれば」と期待している。

資料は市ホームページ、市役所4階観光課、市内4地区の公民館で閲覧できる。意見は同課で受け付けている。

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