「縄文カード」人気 展示施設で無料配布

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「顔面付釣手形土器」の縄文カードをPRする伊那市創造館の職員

県埋蔵文化財センター(長野市)は県内の博物館などと協力し、縄文時代の遺物をデザインした「縄文カード」を作製した。土器や土偶、石鏃など10種類で、それぞれ1000枚用意。上伊那地方では、伊那市創造館の国重要文化財「顔面付釣手形土器」と、辰野町の辰野美術館が所蔵する県宝「仮面付土偶」が選ばれた。展示施設で無料配布され、”縄文ファン”の人気を集めている。

カードの表には写真、裏には作られた時代や大きさ、出土の経緯などの情報を掲載。5種類集めると、「埋文博士の学位証」や収納できるカードホルダーがもらえる。入手するには、実物の遺物がある展示施設などに足を運ぶ必要があり、来館者の増加につながると期待されている。

顔面付釣手形土器は、同市富県の御殿場遺跡から出土した。カードには「表面は優しい女神様の顔、裏側は大きな蛇の模様が付き、ドクロにも見える祭祀用の特別な土器」などと特徴を紹介。1998年と2018年にフランス・パリで展示されたことも分かる。

縄文時代後期の仮面付土偶は、町内の泉水遺跡で発掘。胴体にたすきのような模様が見られ、「顔に仮面をかぶり、両腕を水平に伸ばし、太い足で大地に立つ土偶」などと伝えている。

市創造館によると、2週間がかりで県内を巡り、全種類をそろえた来館者もいるという。捧剛太館長(62)は「カードコレクターの話題にも上っている。北信から南信まで博物館をはしごし、展示物に関心を持ってもらえたら」と話す。

市創造館は火曜日休館。辰野美術館は冬期休館や一部閉館に伴い、カードは3月19日から配布する。問い合わせは同センター(電話026・293・5926)へ。

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