ライチョウ復活作戦 動物園の雄を交換

LINEで送る
Pocket

繁殖のため長野市茶臼山動物園に移ってきた雄のライチョウ(同園提供)

環境省は19日、長野市茶臼山動物園と那須どうぶつ王国(栃木県)の両園で飼育している中央アルプス生まれの 国特別天然記念物二ホンライチョウの雄の個体を交換した。茶臼山から1羽、那須から2羽を移した。

野生のライチョウを飼育下で繁殖させて中アに戻して個 体群の復活を目指す「復活作戦」の一環。両園では、昨年8月に中アから母鳥と雄雌のひながいる家族が1家族ずつ移送され、飼育している。

交換は近親交配を避けるために実施した。ライチョウは両園以外にも飼育されているが、いずれも野生で獲得する寄生虫への耐性を持っておらず、寄生虫への感染リスクがあることから中ア生まれの個体のみで交換した。交換により両園の飼育数は茶臼山が5羽(雄2、雌3)、那須が5羽(雄1、雌4)となった。

同日朝、茶臼山では、雄1羽を車に積み込んで那須方面に出発。途中の群馬県内で那須の担当者と合流し、雄同士を交換した。両園によると、交換した雄はいずれも落ち着いており、飼育室内を飛んだり餌をついばんだりしているという。

復活作戦を指揮する中村浩志信州大学名誉教授は「野生個体による飼育下での繁殖事例は初の試みで課題もある。必ず成功するようライチョウたちを見守っていきたい」と語った。

両園では、雄に新しい環境に慣れさせるため、しばらくの間、雄は日中、雌と一緒に過ごす予定。茶臼山では、繁殖が始まる3月ごろに2組のつがいをつくり、見合いさせるという。

おすすめ情報

PAGE TOP