2022年1月21日付

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青系や白系、桜色系の花はよく映えて卒業式や入学式に似合う。上伊那農業高校では鉢花のサイネリアを600鉢ほど栽培している。カラーバリエーションが豊富な花で、生命探究科植物コースの3年生が実習で育ててきた▼実はこの花、自分たちの卒業式には間に合わない。3月中旬から始まる小・中学校の卒業式や保育園・幼稚園の卒園式向けという。「卒業式の思い出の舞台に飾ってもらえるようにしっかり手入れをし、きれいに咲かせたい」と話すのを聞くと、実習を通して「人のために」ということを学んできたのだろうと思う▼3年生は高校3年間のまとめの時期を迎えている。探究的な学習が深まるはずの2年生、3年生のときにコロナ禍に見舞われた生徒たちだ。試行錯誤しながら、いったい何ができるのか、どうすればできるのかを考えた2年間だったろう▼高遠高校の芸術コースの卒業制作展が伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれている。19日、書道専攻の生徒が書いた大きな作品が追加展示された。イベントでの書道パフォーマンスができなかったため、せめて作品だけでも―と持ち込んだそうだ▼芸術コースの生徒らが「私たちはコロナであまり活動できなかったけど、次の代がそれを実現できるように準備をするのが自分たちの役割だと考えるようにした」と話していたのが印象に残る。この姿勢もコロナ禍で学んだことだろう。

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