貧酸素緩和に期待 諏訪湖にクロモ大量繁茂

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諏訪湖に繁茂する沈水植物のクロモ

諏訪湖に繁茂する沈水植物のクロモ

湖面を覆う浮葉植物ヒシの異常繁茂が課題となる諏訪湖で今年、沈水植物のクロモが例年にないほど広範囲に、かつ高密度で生い茂っているようだ。沈水植物は水中に酸素を供給するため、諏訪湖漁協は「増えすぎると航行障害をもたらす恐れがあるが、貧酸素状態の緩和に向けては好ましい傾向だ」としている。

漁協は、県が運用する刈り取り船でヒシの除去を進めたことで、湖内に光が入り生育環境が向上したと推察。エビや魚のすみかになり、こうした植物の再生を歓迎する。藤森貫治組合長は「過密状態になれば適正管理が必要になるだろう」と指摘しつつ、「空中に酸素を放出してしまうヒシに比べれば、プラスになることの多い、いい水草だ」とする。

諏訪市湖岸通り1の自営業森山広さん(57)も、自宅に近い大和沖で大量繁茂していることに気付いた。同市のヨットハーバー、岡谷市の釜口水門付近にも密生していると証言する。「大和沖では水深2メートルぐらいの、ヒシ帯の脇からびっしり。近年見たことない状況だ。船のスクリューに絡まるため、爆発的に増えなければいいが」と話す。

クロモについて、県水産試験場諏訪支場は「 諏訪湖で見られることは見られたが、それほど目立つ存在ではなかった」と説明。下諏訪町高浜の漁港も多いという。今夏はヒシの繁茂面積が例年より狭かったが、それとの因果関係を含めて「クロモが増えた原因ははっきりしない」という。

諏訪湖では一昨年、同じ沈水植物のエビモが比較的良く生えたものの、昨年はそれほどでもなかった。伝田郁夫支場長は「水草の繁茂は増減する。様子を見ていきたい」としている。

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