茅野市民の足「再出発」 再編路線バス利用を

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茅野市は3日、持続可能なバス交通の実現に向けて公民協働で再編した路線バスの出発式を、JR茅野駅西口バス乗り場で行った。運転手への花束贈呈やテープカットでバス交通の新たな門出を祝った。市は同日、平日限定で再編対象の路線バスに無料で乗車できるキャンペーンもスタートさせた。再編路線の利便性を感じてもらい、新たな利用者の獲得につなげる狙い。14日まで。

出発式には市やバス事業者、市議ら約30人が出席。柳平千代一市長は「前よりも使い勝手が良くなると信じている。多くの皆さんに利用していただき『乗って残そう公共交通』を実現したい」と語り、一層の利便性向上や観光活性化に向けた二次交通の構築に意欲を見せた。

バス事業者を代表してアルピコ交通諏訪支社の小林忠由支社長は「新たな二次交通の開始の日。安全安心を第一に地域住民の足の役割を果たしたい」とあいさつした。

同市では車社会の到来でバス利用者が減少し、不採算路線が増加。収支不足を市などの公的資金で補う状況が続いている。市は2010年から検証作業に着手。13年にはバス利用者と事業者、行政で「公共交通検討会議」を発足し、補助対象路線について抜本的な見直しを行った。

具体的には通学・通勤6路線は平日毎日運行を維持し、重複が多かった生活関連の16路線は14路線に再編統合。週1日運行の福祉バス「ビーナちゃん」を週2、3日運行に増やすなど、生活路線は原則週2、3日運行に一本化した。全路線が病院、駅、温泉施設を経由する。予約制のデマンド型バスは1路線増の2路線に増やしている。

市によると、1便当たりの乗車人員は6~7人で、収支均衡には10~15人に増やす必要がある。市は再編後、国や市が負担する収支不足額が年間約300万円減り、約6900万円になる見通しだ。

月に2、3回バスを利用する茅野高校3年の両角由布紀さん(18)=岡谷市=は「荷物が多い時に使います。バスはありがたい存在。電車に接続するもう少し早い時間帯に便あればもっと利用すると思います」と話していた。

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