事業再構築へ上乗せ支援 岡谷市

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国の「中小企業等事業再構築促進事業」、県と市の上乗せ事業を活用して導入した新たな機械=岡谷市の東洋技研

岡谷市は今年度、新分野展開や業態転換など企業の事業再構築を支援する国の「中小企業等事業再構築促進事業」に合わせ、独自の上乗せ支援を始めた。昨年11月公表の第3回公募までの国事業採択企業数(緊急事態宣言特別枠含む)は、岡谷市が28社で諏訪6市町村で最多。市は新たな取り組みを後押しし、他企業への波及効果から地域経済の活性化を期待している。

国の事業は、経済社会の変化に対応するための事業再構築に関する費用の3分の2を支援する。市によると、諏訪地方の採択企業数は86社。同市以外は茅野市22社、諏訪市17社、原村7社、富士見町、下諏訪町各6社だった。県の上乗せ補助(中小企業経営構造転換促進事業)を受けた場合は、補助率が10分の8になる。

市の上乗せは、2月末までに国事業の交付決定を受けた事業者が対象で、主となる事業所の市内立地が条件。奨励金として経費3000万円以下で最大25万円、3000万円以上で最大50万円を交付する。国県の場合は申請事業終了後の支払いだが、市は申請を受けて速やかに支払う仕組み。市工業振興課は「補助があってもいったんは企業に負担が生じる。少しでも負担軽減になれば」と話す。事業費は奨励金1650万円。36社ほどの申請を見込む。

昨年9月に交付決定を受けた工業用端子台専門メーカーの東洋技研(本社・岡谷市)は、端子台市場で主流になりつつあるばね式端子台と同端子台に搭載するばねの開発に必要な設備を導入した。これまで外注していたばね生産の内製化を図り、海外競合社に対抗するとともに、短納期、コスト削減を強化する狙い。

ねじ式端子台の生産割合が大きい同社だが、将来はばね式端子台の割合を増やしたい考えもあり、「新たなことに挑戦するチャンス、若い社員が開発に取り組む機会をもらった」と関高宏社長。市の上乗せについては「産業振興を進める岡谷市ならではの支援。おかげで他の設備投資に資金を回せる」と評価した。

中小企業等事業再構築促進事業に関する問い合わせは同課(電話0266・21・7000)へ。

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