晩秋蚕順調に生育 三沢区民農園

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順調に育つ三沢区民農園の晩秋蚕

順調に育つ三沢区民農園の晩秋蚕

遊休農地を活用した桑栽培と養蚕に取り組む岡谷市の三沢区民農園(伊藤和好会長)が育てている晩秋蚕が順調に生育し、あと2週間ほどで繭として出荷できそうだ。区内の空き家を転用した蚕室には、8センチほどに成長した5齢の蚕が旺盛な食欲で桑の葉を食べる音が響く。

野菜作りや加工品の販売を手始めに遊休農地を活用した6次産業化で地域起こしに取り組んでいる農園では、これまで桑の実を使ったジャムや葉を使ったパウダーなども開発。養蚕は、「シルク岡谷」の礎を築いた初代片倉兼太郎の 出身地である三沢区で養蚕の伝統を継ぎ、岡谷産の繭で古里の特産品を―と、一昨年から試行し3年目を迎えた。

現在育てている晩秋蚕は、昨年までの4倍にあたる2万匹。必要な桑の葉は、市から借りている広畑遺跡の一部に広げた桑畑で栽培し供給している。蚕の世話は同区の片倉仁さん(54)が担当。「9月の長雨で桑の葉が濡れているので乾かすのが大変。湿気が多いと蚕が病気になりやすいので注意している」と話す。

収穫した繭はすべて岡谷蚕糸博物館併設の宮坂製糸所へ納品する。農園顧問の山之内寛さんによると、「採算のためにはさらに10倍の生産量が必要」で、そのためには現在の蚕室(約33平方メートル)では手狭になるため、大きな蚕室の設置も検討しているという。片倉さんは、「飼育数を増やすには桑畑も広くしないといけない」と話している。

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