オオワシ「グル」の冊子作成 諏訪湖クラブ

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完成したオオワシ「グル」の冊子を手にする沖野会長(左)と林さん(中)

諏訪湖の環境改善に取り組む「諏訪湖クラブ」(沖野外輝夫会長)は、2018年まで毎年諏訪湖に飛来し、「グル」の愛称で親しまれた国天然記念物のオオワシについてまとめた冊子「諏訪湖を愛したオオワシ『グル』の記録」を製作した。冊子は諏訪地域6市町村の小中学校や図書館などに配布し、子どもたちの学習に役立ててもらう。

グルは1996年に諏訪湖に初めて飛来。99年1月に諏訪湖上で衰弱しているところを保護された。動物病院で治療を受けたがほとんど動くことができなかったグルを、同クラブ員で前日本野鳥の会諏訪支部長の林正敏さん(77)=岡谷市川岸東=が49日間懸命に飼育。グルは元気になって飛び立ち、翌年から19年連続で諏訪湖に飛来した。

同クラブは、当時の貴重な記録を残したいと、昨年から編集作業を始めた。当時の飼育日記や、写真愛好家などから寄せられた写真をもとに林さんが執筆。保護された時から、元気に飛来して諏訪湖で過ごす様子などを紹介しているほか、諏訪湖にいる他の猛禽(もうきん)類や、諏訪の人たちに愛されたグルのエピソードなどを掲載している。

冊子はA4判72ページのカラー印刷。県の「地域発元気づくり支援金」を活用したほか、岡谷エコーロータリークラブからの支援も受け、6000部作った。27日に沖野会長ら関係者が岡谷市役所を訪れ、岩本博行教育長に完成を報告した。

林さんは「飼育直後は数百メートル先まで飛ぶのがやっとで心配したが、翌年帰って来てくれてうれしかった」と振り返り、「生き物の視点から諏訪湖について考え、目を向けてほしい」と期待している。

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