2022年2月1日付

LINEで送る
Pocket

平安時代の女流作家、清少納言の作品風に言えば「冷蔵庫の隅の保存瓶、しまい込んだ古道具、メタボ対策」。何とかしなくてはと思いつつ、つい後回しなものごと。目に触れるたびにちょっと後ろめたい▼特に自身の健康については優先順位がぐっと下がる。強い意志をもって生活改善に徹しられる人もいるけれど、じわじわと表れる経年劣化は危機感より諦めが早くくる。検査で正常から外れた数値を示されても、不調が出ないうちは異常の実感も湧きにくい▼厚労省のまとめだと、特定健診を受けた長野県民のおよそ26%がメタボリック症候群かその予備軍。受診者の4人に1人はメタボへの注意が要るそうだ。医療機関で定期受診する人も少なくなく、待合室で初老の男性たちが検査の結果を語らっていた▼「ちょっと数値が良くなったから止められていた酒が再開できるぞ」「食い物と酒はやめられないわ」と笑い合う。メタボには「皆さん同様」という妙な安心感がある。それに歴史は平安貴族にもさかのぼる、と少納言の草紙からもうかがい知れる▼とはいえ、生活習慣病予防月間に寄せてちょっとは意識を高めたい。対策に有効という青魚の代表格、イワシが静岡県東伊豆で「過去に経験のない豊漁」と地元紙が伝えていた。節分に食べるイワシは鬼を払う意味があって、これも平安の世からの習いだそう。旬を取り込んで健康的な美食を。

おすすめ情報

PAGE TOP