2022年2月8日付

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節分に恵方巻を食べた人は今年の恵方の北北西やや北をどうやって調べただろうか。最近はスマートフォンに入っているコンパスを使うのが普通なのかもしれないが、磁石のコンパスで調べた人とはほんの少しずれていたはずだ▼節分の2日に国土地理院から、5年前に比べて方位磁針が示す北が県庁所在地の平均で西に0・3度ずれたとの発表があった。地球が持っている磁気「地磁気」が動き続けているためで、地磁気の両極は南極、北極ともずれていっている。地図上の北(真北)と磁石の指す北(磁北)もずれていく▼このずれ(偏角)が長野市では5年間に0・4度、50年間で1・3度動き、現在は8・0度。国土地理院の発表によると、伊能忠敬が全国測量を始めた約220年前の東京はほぼ偏角0度で、350年前はさらに東に8度ずれていたという▼山好きなら国土地理院の地形図に偏角を示す「磁北線」を引く作業は慣れたものだと思う。しかし、昨今はスマートフォンやカーナビが補正済みの真北を指すので普段の生活で気にする人はあまりいないだろうし、登山でもスマートフォンの活用が盛んだから偏角への意識は薄れていくのかもしれない▼恵方にいる神様も細かいずれなど気にしないとは思うが数百年先には今の「北北西やや北」が「北北西」ぐらいに動くのだろうか。その頃の技術の進展具合となったら、もう、想像も付かない。

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