「ひな飾り出せない」 諏訪市内公共施設

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例年、ひな飾りを展示しているスペース。司書は「出せたらいいな…」と期待を寄せる=諏訪市の信州風樹文庫

新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置の適用を受けて、諏訪市内の公共施設では恒例のひな飾りの展示を遅らせている。例年3月3日のひな祭りを前に2月中には飾る施設が多い中で、施設利用に制限がかけられているため人混みを作らないよう配慮。施設職員たちは「この時期に出さないと意味がない。もしかしたら今年は出せないかもしれない…」と困惑している。

信州風樹文庫のひな飾りは、岩波書店の創業者で同市出身の岩波茂雄(1881~1946年)の孫娘小松美沙子さん=東京都=から、祖父のふるさとであるここのほかにない―と2010年に寄贈された木目込み人形の4段飾り。鏡餅のような輪郭と愛嬌(あいきょう)のある独特の表情で利用者の目を楽しませてきた。

毎年2月初旬から3月3日にかけて展示するが、展示スペースには現在、利用者が立ち読みできるように配置した絵本など数冊が並ぶ。同館によると、利用者から展示の有無を尋ねる電話があったといい、浜美和子司書は「何より大事なのは感染防止。出せたらいいが、どうなるか分からない」と不安げに語った。

市図書館は1月末から1階のカウンター前に7段飾りなどを飾ってきたが、今年は措置が解除される20日以降に展示するよう予定を変更。例年はひな人形を眺めたり写真を撮ったりする利用者の姿が見られる時期だが、現在は展示スペースを確保しただけの状態が続いている。

ひな飾りを見に訪れた利用者はがっかりした表情だったといい、宮坂美穂司書は「住宅事情などで家に飾れない人もいる。旧暦に合わせてでもいいので、できるだけ飾りたい」と話していた。

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