茅野市がエゴマ試験栽培 転作作物として期待

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茅野市農業支援センターは来年度、鹿の食害に苦しむ中山間地の転作作物としての可能性を探るため、エゴマの試験栽培に取り組む。標高1000メートル前後の山際にある農地で複数の栽培方法を試し、作業性や収益性を検証する。

エゴマはしそ科の1年草で、縄文時代にはあったとされる。鹿の食害が少ないとされ、健康食材としても注目を集めているという。縄文のまちづくりを進める同市で栽培したエゴマには「付加価値がある」と期待する声もある。

試験地は蓼科中央高原の10アールと柏原の5アールの計15アール。いずれも山際にある遊休農地でセンター職員と農地所有者、地元市議が協力して露地栽培に挑戦する。地元農家から分けてもらった種を使い、5月中旬以降に直まきと苗の定植の2種類で栽培を始める。

収穫は10月上旬で、手作業とコンバインで刈り取り、選別と乾燥調整まで行う。10アール当たり100~150キロの収穫を見込む。エゴマの使い道は未定だが、小学校や保育園の給食の食材に提供することを検討しているという。

同センターはエゴマの生育状況や鹿の食害、作業性、収益性などを検証し、転作作物としての適性を評価する考えだ。「山際で推奨しているソバには鹿の食害がある。高齢化が進む農家にとってエゴマが転作作物になり得るか。可能性を探りたい」と話す。

種や肥料代、農地やトラクターなどの借り上げ代として、来年度一般会計当初予算案に10万円を計上した。同市では現在、泉野や玉川でエゴマを栽培しているが、自家消費や直売所で販売する程度。栽培面積や収穫量は把握していないという。

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