あすから60周年記念展 諏訪市美術館

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諏訪市美術館は、開館60周年を記念した特別展「地域作家の奔(ほん)走とその情熱~諏訪市美術館コレクションの成り立ち」を開く。8日から前期の展覧会を始める。開館しても展示品が少なく作品を借りるために県内外を駆け回ったというエピソードなど開館前後の歴史を紹介。作家36人の洋画、彫刻、漆芸、金工など45点を展示し、美術館の変遷と館を支えた作家たちを振り返る。25日まで。

いまの市美術館は1956年5月3日、市の常設美術館として開館した。もともとは三代片倉兼太郎が養蚕の資料を展示しようと片倉館付属施設「懐古館」として43年に建設した建物。47年からは諏訪地方の文化人が懐古館を借り受け「諏訪美術館」として活用した。

50年には財団法人片倉館から市に市公民館として利用することを条件に懐古館が寄贈され、6年間公民館として使用された後、市美術館として開館した。

特別展はこうした時代を▽懐古館建設以前の諏訪の美術▽諏訪美術館▽諏訪市美術館の誕生~地域作家の奔走―の3コーナーに分け時代別に紹介。諏訪地方出身の高橋貞一郎や、小平鼎、清水多嘉示、大和作内、小口正二、三村昌弘らの作品を並べる。

市博物館が開館した当初は収蔵品がほとんどなく、地元作家の大和、小口、三村らが1年間の借用を交渉。県内や神奈川、東京、京都などに出向き、満員電車の中、借りた作品を抱えて美術館に運搬したという。

10日午後2時からは特別展の関連イベントとして来館者と語る会「市美術館ができたころとこれからの美術館」を開く。写真やスライドなどで館のこれまでの歴史や活動を紹介、参加者に「これからの美術館の理想像」を語ってもらう。申し込み不要。

同館は「中学生や高校生など若い人にも参加してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは市美術館(電話0266・52・1217)へ。

後期の展覧会は11月12日~12月17日。

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