2022年2月17日付

LINEで送る
Pocket

「あちらを立てればこちらが立たぬ」。一方を良いようにすれば他方には悪くなり、両立させるのは難しいという意味。「トレードオフ」とも呼ばれる▼有名なのは「大砲かバターか」という議論。国防予算(大砲)を増やせば福祉や社会保障(バター)に使える予算が減るというもの。地球温暖化もトレードオフの典型だろう。経済成長か環境保護か。どれもどちらか片方というわけにはいかないからバランスが大切になるが、このバランスが難しい▼新型コロナウイルス対策では感染防止と社会経済活動の両立が大きな課題となっている。現在流行中の変異株「オミクロン株」は感染力が強いが、重症化しにくいとされる。政府の基本的対処方針は人流抑制が中心で、経済に及ぼす影響が大きいが、制限を緩めれば感染者の増加につながりかねない。専門家の意見も分かれているようだ▼当面の対策のカギといわれるのがワクチンの3回目接種である。しかし、副反応を恐れ、接種をためらう人もいるという。先進国の中でも遅れをとっているようだ▼伊那中央病院(伊那市)が2回目接種を終えた病院職員に行った調査では、副反応があったグループの方が免疫抗体の量(抗体価)が高かった。「副反応の強い方がより多くの抗体を長期にわたって保持できることが考えられる」とし、積極的な接種を呼び掛けている。こんな調査結果も参考に判断したい。

おすすめ情報

PAGE TOP