2016年10月08日付

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諏訪地方では各地区にある神社などの御柱祭がたけなわだ。地域の伝統を受け継ぎ、特色ある御柱の曳行が繰り広げられている。急坂や石段、国道横断などの難所越えがあり、華やかな花笠踊りなどが祭りを彩る▼諏訪市の諏訪信用金庫上諏訪支店には、敷地の一角に御湯泉神社が建つ。支店長として武居聰さん(78)=下諏訪町東鷹野町=が赴任した1984年当時、知人から「あそこには源湯が二つあって、女の神様が祭られている。大事にすれば商売繁盛するよ」と聞いた。見ると、神社は茂った木で覆われ、祠は見当たらずに土台だけ残り、その土台の上に屋根が直接乗っている状態だった▼整備することになり、穴を掘って鏡や口紅、パイプを入れて埋め戻し、新しい祠を建てた。周囲には御影石を配置。神官からおはらいをしてもらった▼御利益だろうか。上諏訪支店は業績を伸ばし、3年連続で全支店のトップとなった。支えたのは職員の奮闘ぶり。個人客を増やそうと地域をきめ細かく歩き、窓やトイレの掃除を徹底して店の雰囲気を明るく変えた。「みんなはつらつと、よくやってくれた」と武居さんは懐かしがる。86年からは地元の協力も得て御柱祭を始めた▼各地の御柱祭は地域の老若男女が力を合わせ、御柱を曳く。それぞれ由緒があるからこそ、根付いてきたのだろう。御湯泉神社の御柱祭は今年で6回目。8日に里曳きが行われる。

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