コロナワクチン3回目接種加速へ 諏訪市

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米ファイザー社製のワクチンを生理食塩液で希釈する看護師=12日、諏訪市清水2の松本医院

本格的に始まった新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、米ファイザー社製のワクチンに予約が集中している。米モデルナ社製とファイザーの接種場所が異なる諏訪市では、1、2回目接種と同じファイザーを扱う診療所で予約が先行し、続いてモデルナを使用する集団接種の予約が入る。ファイザーを扱うのが身近な「かかりつけ医」ということもあり、予約が取りにくい診療所も出てきた。市は28日から個別接種でもモデルナの使用を始め、高齢者の接種を加速したい考えだ。

3回目接種は、2回目の接種を終了した18歳以上が対象で、ファイザーとモデルナのワクチンを使用する。岸田文雄首相は2月中に1日当たり100万回を目指す方針を掲げているが、2回目までと異なるワクチンを打つ「交互接種」を敬遠する傾向が指摘されている。

自治体では集団接種にモデルナ、診療所などでの個別接種にファイザーまたはモデルナを使用するケースが多い。厚生労働省と県、市町村は、いずれも効果や安全性に大差はないとして、接種券が届いたら「その時接種できるワクチンで、できるだけ速やかな接種」を訴えている。

諏訪市では、2回目接種から6カ月を経過する人に接種券を発送しており、9日現在で約1万2000人に届けた。17日現在の接種人数は7879人で全人口に占める割合は16.4%。うち高齢者は5457人。65歳以上人口の36.3%に達している。

同市清水2の松本医院では、医師と看護師、医療事務で4人以上の体制を整え、週3~4日、1日当たり12~18人の接種に応じている。12日に訪れた60代女性は「基礎疾患があるので、かかりつけの先生や看護師に対応してもらえるのが安心。これで友達や孫に会える」と笑顔を見せた。松本宙明院長は「感染第6波はピークの真っただ中。感染状況を和らげるためにも、接種できる方は早めに接種してもらえたら」と話している。

市によると、同市の2月1~17日の感染者数が329人に急増し、諏訪地域の40.7%を占める。年代別だと、10代以下37%、30~40代30%、20代11%、50代10%、60代以上12%。基礎疾患を持つ高齢者の発症予防や重症化防止を課題に挙げ、家庭での感染対策徹底を呼び掛け、ワクチン接種の加速に意欲を見せる。ただ、ワクチンは1、2回目の実績に基づいて配当されており、”スロースタート”だった同市は接種の前倒しにも限界があるという。「ワクチンがなければペースを落とさざるを得ない」と語る。

市は諏訪赤十字病院で行っている集団接種に加え、モデルナを使用する県設置のワクチン接種会場(県諏訪合同庁舎)の利用も呼び掛けている。

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