伊北IC周辺の渋滞緩和へ 県道与地辰野線が起工

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辰野町北大出で県伊那建設事務所が進める、県道与地辰野線の新設工事が3日、起工した。国道153号と並行する区間延長約1250メートルの町道に、新たな道路を造成して県道へ格上げする計画。国道から車両を分散させて渋滞緩和を図るほか、左右両側の歩道設置で歩行者の安全も確保し、総合的な環境改善につなげる。上伊那北部における重点エリアとされてきた交通課題の解消へ、地元待望の工事が一歩を踏み出した。

これまで箕輪町方面との接続では、県道伊那箕輪線(春日街道)、広域農道の終点が国道153号近くに集中。すぐ北側の 中央道伊北インター経由で北沢工業団地へ出入りする大型車両なども加え、周辺では朝夕を中心に慢性的な渋滞が起きていた。

地元区や住民は2008年度に羽北道路改良委員会を発足し、バイパス道路の設置要望を本格化。県伊那建設事務所では同年度に懇談会を設け、接続点も含む工事手順や通学路の安全確保を合わせて協議した。13年度からは、国の社会資本整備総合交付金事業として用地買収を進めた。

新設工事は、春日街道の終点と現在ある与地辰野線とをほぼ直線で結び、北は昨年夏に改良を終えた羽場交差点、南は箕輪町の沢上北交差点で国道153号と接続する。両側歩道を含めた幅員は約13メートル。用地買収が済んだ箇所から順次着工する。総事業費は約10億円の見込み。

今年度発注分工事では、2工区の計約700メートル区間で、路盤の置き換えとL字型擁壁の設置を行う。歩道の端に付ける擁壁は、県版レッドリストの絶滅危惧種I類指定動物で、工区周辺に生息するナゴヤダルマガエルの車道への進入を防ぐ目的。事業費約5700万円。施工はフィールドワークス、浅川建設工業。

現地での安全祈願祭、起工式には県や町、住民らの関係者約60人が出席。同建設事務所の飯ケ浜安司所長は「地域の暮らしを支える必要道路として計画的に整備したい。早期の供用開始を目指す」と述べた。辰野町の加島範久町長は「地権者の理解と地元の熱意で工事が始動する。住民の快適な生活、安全につなげてほしい」と期待を寄せた。

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