県内「まん延防止」延長 諏訪地域も疲弊の声

LINEで送る
Pocket

明かりを落とし、人影もほとんどない諏訪市大手の飲食店街

新型コロナウイルス対策で20日までの予定だった県内の「まん延防止等重点措置」が3月6日まで延長された。2週間の延長を受け、諏訪地域では落胆の声が上がった。感染状況が見通せない状況が続く中、飲食や観光の関係者、市民らからは疲弊の様子がうかがえる。

諏訪湖畔の宿泊施設では、新型コロナの感染拡大が始まった2020年1月以降、宿泊客の激減や相次ぐ予約のキャンセルに厳しい経営が続くが、「客の動き、地域全体の経済の冷え込みをみれば、経営はこの2年間で今が最悪」とあるホテル支配人は語る。昨秋以降、上昇の一途にある原油高騰も経営に重くのしかかる。「営業すれば赤字が増すばかり。一帯の半数以上の施設が、不定期の休館や週末のみの営業を余儀なくされている」という。損益悪化を食い止める懸命の努力の中、「国の助成で何とか雇用を維持している状態。先が全く見通せない」と苦しさを吐露している。

茅野市内で飲食店3店舗を運営する北澤日出男さん(41)は「延長は仕方ない」と受け止めつつ、家賃や水道光熱費などの「現金調達をどうすればよいのか」と頭を悩ます。2店舗を臨時休業し、1店舗のみ営業する対応を継続。まん延防止等重点措置の延長に伴う酒屋など仕入れ先への影響を懸念し、1店舗は営業を続けている。「常連さんを中心にお客さんに支えられている」と感謝し、「重点措置の延長で少しでもコロナが収束してほしい」と強く願う。

地区の御柱祭祭典委員会の役員を務める下諏訪町の男性(68)は「コロナ禍でもできることを想定して御柱祭の準備を進めている。差し迫って決めなければならないことも多々あるが、まん延防止措置の延長で集まることすらできない。こればかりはどうにもできず歯がゆい思い」と一刻も早く感染レベルが下がるのを願っている。

岡谷市の女性(86)は「(まん延防止等重点措置の適用は)2月いっぱいで終わるかと思っていた。がっかり…」と落胆。昨年10月から3カ月中止していた老人クラブは1月に再開したが、2月はまた中止になった。「年寄りの行くところがない」と声を落とす。「これだけ感染者が増えるとしょうがない」としつつ、「外は寒いし、ずっと家にいる。寂しいね。(措置の適用が)早く解除されたら」と願っていた。

おすすめ情報

PAGE TOP