前田純孝賞学生短歌コンク 上農生3人入賞

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「前田純孝賞」学生短歌コンクールで入賞した上伊那農業高校の生徒たち

明治末期に活躍した歌人、前田純孝(1880~1911)の功績を顕彰する第27回「前田純孝賞」学生短歌コンクール中高校生の部で、上伊那農業高校(南箕輪村)の3年生3人が入賞した。ともに農業高校生らしい着眼で実習の体験を詠み、評価を得た。

果樹コースの野溝えれんさん(18)が選者賞を受賞。フードコースの前林志穂さん(18)と動物コースの那須野威(たける)さん(18)が佳作に入った。

コンクールは前田純孝の出身地、兵庫県新温泉町などが主催。全国から8317首(中高校生の部7879、大学生の部438)の応募があった。選者は短歌誌「心の花」主宰で編集長の佐佐木幸綱さんと、短歌誌「心の花」編集委員で「短歌往来」編集長の佐佐木頼綱さん。

野溝さんは果樹栽培の体験を詠んで上位入賞した。おいしい果物を作るために夏の暑さの中を頑張り、自分の服装の変化で収穫の秋の訪れを実感したといい、「想像していたより一つひとつの作業が難しくて大変だった。でも果樹コースで学べて良かった」と実習を振り返った。

那須野さんは、畜産の実習で世話をしてきた子牛を市場に出すときの気持ちを短歌にし、前林さんは課題研究で一生懸命作ったパプリカが、ほかのどれよりもおいしく感じた経験を詠んだ。

同校からの応募は4年連続。今年度は3年生約50人が国語表現の授業の一環で取り組み、実習や高校生活を一人2首ずつ詠んだ。指導した宮崎美代子教諭は「経験を言葉で表すことを目指した。形になったものを見れば思い出すこともあるだろうし、高校生活の集大成になると思う」と話した。

第27回「前田純孝賞」学生短歌コンクール入賞作品(上伊那農業高校関係分)

◇選者賞
 汗かいて袖をまくった実習も重ね着をして収穫を待つ    野溝えれん

◇佳作
 パプリカを育て調査し食べてみる努力の味が口に広がる   前林 志穂

ブラシがけもうできないと駆け寄って抱き締めた牛は市場に向かう
                             那須野 威

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