昨年閉店駒ケ根の飲食店 JOCAが営業再開

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下平さん(右から2人目)から丼を託される若杉さん

昨年10月に閉店した駒ケ根市中央の老舗飲食店「中華料理きよし」の味を守ろうと、同市に本部を置く青年海外協力協会(JOCA)は、店主の下平勇さん(61)から店を引き継ぎ、3月8日から「大衆食堂きよし」として営業を再開する。JOCAが市と連携して進める「生涯活躍のまちづくり」の一環として手掛ける事業で、地元住民に親しまれてきた名物「駒ケ根ソースかつ丼」の味などを継承。商店街の活性化を図りながら、今後スタッフとして地域の障がい者も雇用し、就労支援の拠点としていく方針だ。

同店は1961年、下平さんの父、長栄さんが創業。大衆食堂としてスタートし、下平さんが店を引き継いだ82年からは妻の光美さん(61)とともに中華料理店として経営を続けてきた。創業以来提供しているソースかつ丼は人気メニューの一つ。2005年から12年間、「駒ケ根ソースかつ丼会」の会長も務め、老舗の味を守り続けてきた。

健康上の理由でのれんを下ろすことになった昨年10月以降、閉店を惜しむ地域の声を受け、JOCAが事業継承のプログラムを検討。飲食店運営の経験がある職員を配置し、新たなスタートを切ることになった。

新店舗は「ソースの味、きよしの名前を変えない」のが前提。下平さんからソースかつ丼の調理やラーメンのだし取りの指導を受け、営業再開の準備を進めている。九州南部の霧島山麓産豚肉を使った「きよしのソースかつ丼」(税込み1350円)は1日10食のみ提供。可能な限り老舗の味を再現している。

下平さんは「店の歴史が途切れてしまうかと思っていたのでうれしい」と感謝。経営を引き継ぐ調理担当の若杉英昭さん(44)は「同じ味が出せるか心配だが、これまでの経験を生かし、お客さんに満足してもらいたい」と意気込む。調理・接客担当の中村百合江さん(44)は、障がい者就労支援の面からも「この店を経て新たなステップを踏むきっかけにしてもらえたら」と期待している。

当面は丼ものを中心に提供し、定食や「ごちゃまぜ」をテーマにしたサラダやラーメンなどをメニューに加えていく予定。テークアウトメニューとして皮から手作りした冷凍ぎょうざや弁当なども予約販売する。日曜定休。問い合わせは同店(電話0265・83・2815)へ。

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