2022年3月3日付

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仰向けのままスマートフォンを使いたい。そんなユニークな発想からスタートした。顔の向きに合わせて自動追従するスマホスタンド。県南信工科短期大学校1年の総合課題成果発表会で披露された▼寝転がった状態で上から顔の中心を監視し、中心が動いた方向にアームを動かす。顔の画像を特定の色(肌色)の部分を白、それ以外の部分を黒になるよう処理し、白と黒の境界線(輪郭)を検出、顔の向いている方向を認識する仕組みという。寝返りを打っても顔の正面にスマホが来るよう動いてくれる▼教員からは「そこまでしてスマホが見たいのか」と驚きの声が上がりつつ、医療や福祉への応用も期待できると評価された。若者らしい自由な発想と先端技術を使いこなす技術力に感心した▼あらゆるものが電子化され、オンラインでやりとりが行われる時代。先日は大手自動車メーカーの取引先がサイバー攻撃を受け、工場が停止する事態となった。専門家は供給網を担う中小企業は大企業に比べてセキュリティー対策が手薄なため、その脆弱性を突かれたと指摘する▼こうした事件が起きるたびに思う。その能力や技術を良い方向に使えないかと。同校の大石修治校長は「安全で確実な科学技術は豊かで快適な生活を提供し、人類の幸福に大きく貢献している」(ホームページより)という。そんな技術者を目指す若者たちの発表に期待が膨らんだ。

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