草原再生のススキ、ササ刈り取り区 車山肩東側「一定の成果」

LINEで送る
Pocket

霧ケ峰に関わる41の機関・団体でつくる霧ケ峰自然環境保全協議会は3日、県諏訪合同庁舎で開いた。昭和30年代前半の草原植生に近付けるため、2年連続でススキやササを刈った区域について、モニタリング調査を担当する専門家は、車山肩(諏訪市)の東側斜面に設けたササの刈り取り区では、他の植物種の量が増えるなど「一定の成果が表れ始めた」と報告。地表に光が届くようになり、ニッコウキスゲも増えたとした。

ビーナスライン沿いにあるススキ、ササ、レンゲツツジの各群落に、おおむね1ヘクタールの草原再生「モデル事業区」を設置。地権者や行政職員、ボランティアらが参加して昨年度、今年度ともに、秋に刈り取りや伐採の作業をした。

刈り取り効果を検証する霧ケ峰生物多様性研究会の土田勝義・協議会座長は、ササの刈り取り区について「初年度の作業により、昨夏はササの背丈が低くなり、覆っている割合も減った」と報告。「ニッコウキスゲは4倍ぐらいの量になった」とし、ハクサンフウロも同様とした。

一方、通称・インターチェンジ近くの草地に設けたススキの刈り取り区では、ススキの抑制効果は認められなかったとした。初年度の刈り取り時期が10月下旬と遅く、養分が根にたまった後だったためとみており、「今年度は1カ月早めて実施した。成果が表れることを期待したい」と述べた。

作業は5年間続けることにしており、この日の協議会では3年目となる来年度の作業実施計画を決めた。特定外来生物・オオハンゴンソウなどの外来種駆除も、ボランティアを募って継続していく。

おすすめ情報

PAGE TOP