2022年3月8日付

LINEで送る
Pocket

善光寺御開帳、諏訪大社御柱祭、飯田お練りまつり、穂高神社式年遷宮…。信州にとって大型祭事が目白押しの特別な春を迎える。高遠城址公園の桜花爛漫の季節も約1カ月後に迫る。今年を「信州観光復興元年」と位置付ける県や県内観光事業者などは今月から「春の信州彩り観光キャンペーン」をスタートさせた▼コロナの長期化で疲弊した地域経済の立て直しに観光再生は不可欠だ。オンラインで魅力は伝えられても、来訪してもらわないことには成り立たない観光業。祭事にも影響が出る中、大手を振ってとはいかないが、分散来訪や広域周遊をPRしながら上昇気流に乗せていくことが必要であろう▼これから先、自分がしたいこととして、その土地の日常や普段の生活を体感する旅がある。中部横断道の全線開通で近くなった静岡には漁師の日常体験プログラムがあると知った。漁船に乗って夜の海へ繰り出す内容もある▼ちの観光まちづくり推進機構(茅野市)の「ちの旅」も、「ハレ」ではなく「ケ」を体感してもらうプログラムだ。校庭スケートリンクの整備体験や凍み料理づくりなど、茅野ならではの体験メニューを提供する▼講師やガイド役を担うのは市民の皆さん。地域資源や普段の仕事、特技を生かして来訪者と触れ合う。市民が活躍し、生き生きと輝いているのがこうした観光のすごみだ。観光の「光」を日常にも当てていきたい。

おすすめ情報

PAGE TOP