県内まん延防止解除 飲食・観光は期待薄く

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練習を再開した奉納騎馬行列神宮寺保存会=6日、諏訪市中洲

新型コロナウイルスの感染防止対策で県内に適用されていたまん延防止等重点措置が6日で解除された。ただ、県内の感染状況は収束したとはいえず、首都圏など18都道府県の重点措置は21日まで延長されたこともあり、諏訪地方の飲食店、観光施設の解除後への期待は薄い。小中学校や保育園でも警戒感を維持したまま従来の感染対策を継続。今春の諏訪大社御柱祭に向けた準備、練習も県の感染警戒レベルを意識しながら取り組む。

多くの小中学校が春休みとなる前に重点措置の適用が解除となったが、RAKO華乃井ホテル(諏訪市)は「予約はさほど増えていない」と話す。首都圏、中京圏の延長が原因とみている。竹澤正治マネジャーは旅行割引「信州割スペシャル」に期待を寄せつつも、「厳しい状況は続くだろう。引き続き耐え忍ぶ時期」と見通した。

下諏訪町の飲食店主男性も客足の戻りには「期待していない」。解除後も外出控えなど感染防止対策を踏まえた生活スタイルは今後も変わらないと見込み、「期待するとダメージが大きい。しょうがないと楽観視するようにしている」とする。

一方で、屋外レジャーのスキー場は昨年に比べ、利用者が増えている。北信地方の大雪や中部横断自動車道の開通などが追い風となった。富士見パノラマリゾート(富士見町)の2月の利用者数は前年同月比1・6倍で、重点措置適用期間中も大きな落ち込みはなかったという。雨宮和彦事業部長によると、感染者が出た際にホームページで公表した対応への評価も一定程度あったそうで「引き続き感染対策を徹底し、学生や親子連れを迎えたい」と話した。

オミクロン株は子どもへの感染拡大が特徴。諏訪地方でも子どもへの感染が落ち着かないため、多くの保育園や小学校では卒業式、卒園式の出席者を制限する対応を取る。

今春の御柱祭への準備、練習は、コロナ禍や大総代組織がまとめた感染症対策のガイドラインに沿い、自粛が続いてきた。解除後は徐々に準備などへ動き出す一方で、慎重な姿勢も見られる。

上社の本宮一を担当する茅野市の「豊平・玉川」でもメドデコ乗りなどの練習はほとんどできておらず、綱打ちも遅れているが、矢島正恒大総代は「解除後もガイドラインに沿った対応をしていく」。奉納騎馬行列の練習を再開した諏訪市の神宮寺保存会の五味寛雄会長は「みんなを集める練習を増やしていかないと本番に間に合わないのだが、状況が状況なので」と用心する。

家族とともに茅野市内で買い物をしていた男性は「飲食店への時短営業が感染防止に効果があったのか疑問。子どもへのワクチン接種を早める方に力を入れてほしい」と求めた。

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