ライフライン一式荷台に ミヤサカ工業新商品

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軽トラックに搭載し、被災地でライフラインを一式供給できる「コッくんレスキュー」

機械部品切削加工、非常用浄水器開発製造などのミヤサカ工業(茅野市、松本耕平社長)は、池やプールの水を飲用にする非常用浄水器と給湯器、発電機、調理用コンロなどを備え、災害時に必要な「ライフライン」を一式、軽トラックの荷台に搭載できる”動く防災倉庫”「コッくんレスキュー」を商品化し、8日から受注を始める。

コンテナは幅約1・4メートル、奥行き約1・8メートル、高さ約1・5メートル。3方の壁を跳ね上げると防災支援拠点になる。浄水器は近くの川や池、プールなどから取水し、約1000人分の飲用水と生活用水を供給可能。発電機は搭載する各設備の稼働と家庭用電源として使い、給湯器、コンロは灯油を熱源とする。別売で拡声器や暖房用ストーブ、シャワー用テント、貯水タンクなども用意。折り畳み式のシャワー室や、コンテナを荷台に積み下ろすためのリフトも商品化を進めている。

同社が防災関連機器の製品化に取り組んだきっかけは2015年の関東・東北豪雨災害。宮坂義政会長、小松社長らが茨城県内の鬼怒川決壊被災地でボランティアをした際、市民への給水がままならない状況に直面し、「各現場で水を確保する必要性を痛感した」(宮坂会長)という。

翌年から浄水器の開発に着手。自治体の浄水場と同様のフィルターを採用した独自の浄化装置を完成させ、家庭用から大規模避難所用まで7機種を商品化した。今回の「防災倉庫」は、「水利を確保できる所、支援を必要とする場を見つけて開設する機動力」(小松社長)に着眼し、より被災現場での有用性を高めた。

販売価格は500万円前後とし、軽トラックへの据え置き施工もする。すでに納入の予約が入り、「各種見本市での反応も上々」と手応えをつかんでいる。

浄水器も昨年から急速に需要を伸ばし、自治体、官公庁、医療福祉機関、マンション、企業など多方面から引き合いが相次いでいるという。世界的な原材料不足の影響で納期に遅れがあるものの、コンテナの投入で防災関連事業の伸長を見込み、新年度には本社隣接地に工場を新設して内製化を急ぐ計画だ。

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