「馬と暮らしの楽校」開設へ 伊那市高遠町

LINEで送る
Pocket

新しい馬小屋の建設に向けて伐採した木を運び出す「ビンゴ」

伊那市高遠町で馬を使って田畑を耕す「馬耕」や山の木を運び出す「馬搬」に取り組む横山晴樹さん・紀子さん夫妻が、馬との暮らしを体験できる「馬と暮らしの楽校」の開設を計画している。不登校の子どもを受け入れ、馬との触れ合いや農作業を通じて元気を回復したり、生きる力を育んだりする居場所として整備する。インターネットのクラウドファンディング(CF)を活用して資金を集め、馬小屋を建て直し、馬も2頭に増やす構想だ。

横山さん夫妻は2010年ごろに高遠町山室に移住。農耕馬「ビンゴ」とともに農的な暮らしを実践しつつ、2年前から子育て家庭を支援する認定NPO法人「フリーキッズ・ヴィレッジ」の山村留学部門として都会から子どもたちを受け入れてきた。

ビンゴは馬耕、馬搬だけでなく、まきや肥料を運び、時には集落内や山の中を子どもを乗せて散歩するなど大事な働き手、家族の一員として活躍。地元の保育園児や小学生の馬耕体験にも取り組んできた。そんな元気いっぱいのビンゴも今年で19歳に。馬の寿命は20~25歳といわれる中で、横山さん夫妻は「後継馬を仲間に入れて、馬との暮らしを継続・発展させる」と新たな挑戦を決めた。

フリーキッズ・ヴィレッジの「みんなの村」にある現在の馬小屋を取り壊し、新しい馬小屋を建設する。木造平屋建てで、馬2頭を飼育できるようにするとともに、ロフトを設け、一緒に寝泊まりできるようにする計画だ。4月から「馬と暮らしの楽校」を開始し、この活動の中で馬小屋作りも行っていく考え。森林整備などを手掛ける地元の「盛木材」の協力を得て10月ごろの完成を目指す。

11日には新しい馬小屋の建設に使うケヤキの木を伐採した。ビンゴも協力。馬搬に取り組み、晴樹さんの指示に従って木を運び出した。晴樹さんは愛馬の活躍に目を細めながら「今までビンゴと築いてきた馬との暮らしを継続・発展させたい」と改めて意気込みを語った。

横山さん夫妻はCFサイト「CAMPFIRE」を通じて支援を呼び掛けている。目標額は400万円。募集期間は4月17日まで。集まった資金は馬の購入費や馬小屋の建築費に充てる計画。8月には北海道から新しい仲間を迎え入れる予定という。

おすすめ情報

PAGE TOP