車両曳行でも団結 御射山神社御柱祭山出し

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御射山神社御柱祭の山出しで、トレーラーでの搬送を前に御柱を模擬曳行した飯島町七久保地区の氏子ら

伊那谷最大級の御柱祭とされる御射山神社(下伊那郡松川町上片桐)御柱祭の山出しが13日、行われた。奉仕する同町上片桐、飯島町七久保、中川村片桐、同村葛島の3町村4地区が御柱を各地区の置き場からトレーラーで搬送、同神社駐車場へ運び込んだ。コロナ禍の中、人力による曳行は取りやめ。各地区が、曳行形式は変えながらも伝統祭事に親しめるような催しを企画。安全運搬を願って柱を送り出した。

上伊那地方では、この日が柱の見納めになった。二の柱を担う七久保地区は、出発前に、地元の保育園駐車場で模擬曳行。コロナ禍のため、少人数でも柱を曳けるように用意した車輪を取り付けて開始。一致団結して巨木を曳き、場内を巡った。先導役を務めた曳子係長の宮下雅規さん(49)は「コロナ禍だからこそ、結束する大切さを改めて感じた」。上原保区長(73)は「許される範囲で最高の形でできた」と満足げ。

三の柱を担当した片桐地区は中川ショッピングセンター・チャオ駐車場で出発式。大勢の観衆が見守った。木やり衆による威勢の良い木やりが響く中、柱を搭載したトレーラーが出発。大場富美雄区長(67)は「居合わせた大勢の人たちに、末永く伝承してほしい」と期待した。

四の柱を担った葛島地区は、柱を載せたトレーラーで地区内の集会所などを巡回。密集せずに柱を間近で見学したり写真撮影したりできる機会を設け、住民らに祭り気分を味わってもらった。中川東小4年の男児(10)は「大きくなったら曳いてみたい」と目を輝かせた。小池厚区長(71)は「分散しながらも集まることができ、地区のまとまりが強まったように思う」と胸を張った。

同神社駐車場には同日午後5時前に四の柱が到着、4本の柱がそろった。4月2日午前中まで安置され、同日の建て御柱で、境内の四隅に建てられる。到着を見守った同神社御柱祭氏子総代長の小木曽秀樹さん(71)=上片桐=は「曳行中止は残念だが、4本とも無事に到着し、ほっとした。立派な柱が並び、感慨深い。良い建て御柱で、締めくくりたい」と意気込んだ。

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