2022年3月16日付

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ロシアがウクライナに軍事侵攻して約3週間。攻防が激化し、子どもを含む一般市民の犠牲者が増え続けている。民間人は攻撃対象にしないと言いながら、戦争が何の罪もない一般市民の暮らしに多大な影響を及ぼすことを示している▼ウクライナ、ロシア両国への関心が高まり、関連する本の売り上げが伸びているという。ロシアの絵本としてはユーモアあふれる「おおきなかぶ」が有名。また、民話から生まれた「てぶくろ」はウクライナの冬を舞台にした絵本だ▼1匹のネズミが、雪の上に落ちている手袋を見つけてその中で暮らすことを決める。すると、そこへカエルやウサギ、キツネ、オオカミなどがやって来て、「わたしもいれて」とお願いし、手袋の中はぎゅうぎゅう詰めになり…。冬の衣装に身を包んだ動物たちの生き生きとした表情がいい▼日本国内では1965年に初版が発行され、累計販売部数が320万部を超えるベストセラーになっている。個人的な見方だが、さまざまな動物たちが同じ手袋の中でひとときを過ごす様子は、他者を拒絶せず、認め合う姿にも通じる。現実の世界でも同じ人間同士、何とか平和に暮らせる未来を模索してほしい▼ロシアも含めてこの戦火は文化的な活動に大きな影を落とすのではないかと危惧する。今まで関心を寄せる機会が少なかったウクライナ。絵本や書籍などを通して歴史や文化を知りたい。

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