2016年10月12日付

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「石橋を叩いて渡る」ということわざは、車の運転にも当てはまる。用心の上にも用心し、「かもしれない」とさまざまな事態を予測して走ることが大切だ▼ひやりとする経験はたくさんある。最近、市街地を運転していて出合った光景も印象に残った。青信号で進んでいく車の前を1台の自転車が急に横切った。横断歩道上とはいえ、明らかに信号無視。双方の距離はある程度あったのだろう。ブレーキを踏んだ様子はなかった。それでも後ろから見ていて「危ない」と声を上げそうになった。自転車を運転していたのは高齢の男性だった▼県内で交通事故による死者が増えている。県は7日、交通死亡事故多発非常事態宣言を発令し、注意を呼び掛けている。件数や負傷者は昨年に比べて減っているのに対し、死者は48人増の96人と過去10年で最悪のペースだという。死亡事故は夜間、高齢者の関わるケースが多いらしい▼防止策として近ごろ、注目されているのが上向きライト(ハイビーム)を基本にした車の走行だ。遠くまで見通せ、歩行者を早めに発見できる。対向車に配慮して下向きが基本と思っているドライバーも少なくない。早めにライトを点灯し、上下をこまめに切り替えたい▼「ハンドルを握るとは人生を握ること」。先日受けた交通安全講習で講師の一人が強調していた。自分だけでなく多くの人生を左右する。その重さを肝に銘じたい。

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