小春二条のウイスキー仕込み 本坊酒造マルス

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粉砕用の機械に投入される「小春二条」の麦芽=本坊酒造マルス信州蒸留所

駒ケ根市と宮田村で栽培した二条大麦「小春二条」を原料にしたウイスキーの仕込み作業が17日、同村の本坊酒造マルス信州蒸留所で始まった。6次産業化の取り組みとして両市村が酒造会社やJA上伊那などと連携して進めるプロジェクトの一環。地元産の麦芽(モルト)のみを使用したウイスキー造りは3年目となる。今年は前年を6.6トン上回る14トンの麦芽を仕込む計画で、粉砕された麦芽は発酵、蒸留を経てたる詰めされ、3年以上熟成される。

二条大麦の栽培は農産物の6次産業化や水田の新たな転作作物を探る中、2015年度にスタート。両市村で収穫した「小春二条」の麦芽を原料に、17年から地ビール、20年からウイスキー造りに取り組んでいる。

今年の仕込みには昨年6月に収穫した二条大麦を使用。専用の機械で粉砕後、お湯と混ぜて糖化し、ろ過した麦汁は発酵、蒸留を経てたる詰めされる。麦芽の量が増えたことから、今年は1トンずつ14回に分けて仕込み作業を行う。

製造主任の佐々木雄介さん(37)は「イギリス産のものより香ばしさがあり、麦らしさも強い。食べてもおいしい」と持ち込まれた麦芽の出来に納得の表情。順調に熟成が進めば、3年後には700ミリリットル瓶換算で約1万2000本分のウイスキーが仕上がる見通しという。

市農林課によると、昨年は両市村の12農家が約905アールの農地で「小春二条」を栽培。約21トンを収穫した。今年は14農家、農地は1021アールに拡大し、約30トンの収穫を見込んでいる。

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