2022年3月19日付

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訃報はいつも突然やってくる。先日、不慮の事故で亡くなった親類の葬儀に参列してきた。コロナ禍の影響で小規模な葬儀が主流のご時世。式の運営にもさまざまな制約があったが、遺族とともに思い出を分かち合えたのは貴重な時間だった▼喪服にマスク姿の参列者たち。入場時の検温から始まり、「三密」を避ける座席配置、食事の持ち帰りなど、感染防止対策は徹底されている。葬儀の分野でも新型コロナに対応した新しい様式が定着しているようだ ▼現代の葬儀はセレモニーホールのような専用施設で執り行うのが一般的だが、一昔前までは自宅で開くのが当たり前だった。参列者への対応や食事の用意など親族の負担も相当大きかったように記憶している。葬儀の形も時代とともに変化しているのだろう▼コロナ禍に対応した新たなサービスとして葬儀をインターネットでライブ配信する「オンライン葬儀」を提供する葬儀会社も出てきた。すでに香典のオンライン決済も始まっているとか。時代とはいえ伝統的なしきたりにまでキャッシュレス化が進んでいるのは驚きだ▼フォトブックサービスなどを展開するアスカネット(広島市)の調査によると香典のキャッシュレス決済に抵抗を感じない人は27・2%にとどまる。思いを伝える手段として心もとなく感じる人も多いのでは。時代が変わっても故人を悼む気持ちは大切にしていきたい。

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